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電気量の約4分の1を自家発電に!  タイムリーな助成金活用って?

こんにちは。
広島県庁入社3年目の安友(やすとも)です。
県庁に入る前は、地元のタウン誌などでライターをしていました。

県庁に入って、助成金の仕事に初めてたずさわりました。
最初からグチで申しわけないですが、県庁で使う書類には、
むずかしい言葉が多すぎですよね。
(共感してくれる方がいらっしゃいましたらうれしいです)

例えばこんな言葉です。
 🍁交付申請(こうふしんせい)
 🍁実績報告(じっせきほうこく)

お経のような言葉を、私の脳内で翻訳すると・・・
 🍁こうふしんせい ⇒ 助成金の対象として立候補します!※
 🍁じっせきほうこく ⇒ 計画どおり進めたので、お知らせします!
  ※こうふしんせいは「奨励申請(しょうれいしんせい)」と言う場合もあります。

こんな感じで、むずかしい言葉に四苦八苦しながら、企業さんへしっかり助成金をお振込みできるよう、仕事をしています!


再生可能エネルギーを使う工場に、検査に行ってきた!


では、普段の仕事の様子をレポートしてみたいと思います。
突然ですが、みなさん「完了検査(かんりょうけんさ)」という言葉を聞いたことがありますか?
県庁に入って、私の人生の中で初めて聞きました。

これは、県庁の職員が実際に工場やオフィスに行って、書類の原本や購入した機械などを自分たちの目できちんと確認することです。

先日、「かんりょうけんさ」のために、福山市にある「株式会社トーイン」という企業にベテラン県庁マン(とてもやさしい人です)と行ってきました!

トーイン様は、1972年に創業した会社で、製造業などで使う機械や部品を作っています。
広島県東部の備後地域は、古くから織物などの繊維産業が盛んで、織機などを通じて機械に強い企業が集まっています。
トーイン様も、お客様の求めに合わせた商品や装置を「ワンストップソリューション」で対応され続けてきた、広島県らしい”ものづくり企業”です。

備後らしいデニムのユニフォームを着た㈱トーインの原泰久社長

今回、トーイン様で活用していただいたのは、太陽光発電の設備のための助成金です。

これは、昨年度の補正予算で作った、期間限定の助成制度です。
太陽光やバイオガスなどの再生可能エネルギーの設備の購入費の50%をサポートするという内容でした。(募集は終了しています)

補正予算というのは、「エネルギー代が高すぎる!」「物価が高くなって困った!」などの状況に合わせた予算のことです。
なので、タイムリーに対応できるのが特徴です。

私も初めて助成制度づくりを担当して、「どんな内容だったら企業さまの役に立つんだろう?」と考えながら制度を作りました。

高台に上って太陽光の設備を確認する原社長とベテラン県庁マン


PC画面を見て、太陽光の自然の力を実感!

完了検査では、最初に請求書や領収書などを確認しました。
その後、落ち葉を踏みしめながら近くの高台に移動。
見晴らしのよい場所から、工場の屋根に取り付けられた太陽光の設備をチェックしました。

その後、オフィスに戻ってパソコンで太陽光の発電量を確認。
画面を見てみると、太陽が出る明け方から発電量がグングン上がって、日没とともに下がっていました。
(自然の力を利用するので当たり前ですが、太陽光や地球の動きを感じた瞬間でした。大げさ⁉)。

パソコンの画面で発電量を確認する原社長

結局、役にたったのか?聞いてみた。


トーイン様では、年間の電気代がなんと1,000万円ぐらいかかっていたそうです。そのうち、だいたい4分の1の電気量を太陽光の再生可能エネルギーでまかなえるようになったそうです。

社長の原泰久さんは「物価や燃料費があがって、困っていました。そんな時にこの助成金をみつけて急いで応募しました。助成金の申請から決定までスピード感があって、すぐに工事を発注することができてよかったです」と、穏やかな表情を浮かべて話してくれました。

今後の計画を聞いてみると、「助成金で経費が浮いたので、新しい設備の購入を検討したい」とのことでした。

この言葉を聞いて、実際に役に立ったと実感して「あ~、よかった!」と本当に思いました。
今後も未来のために投資を進めていただき、広島県を支えるものづくり企業として活躍されることを楽しみにしています!

県内の企業さんにも、しっかり向き合っています!

私が所属している「県内投資促進課」という職場は、
広島県外の企業さんに「広島はビジネス環境のよいところですよ。来てください!」とアピールする企業誘致の仕事をしています。

一方で「広島県内の企業のみなさま、一緒に頑張りましょう!」と、県内企業さん向けの助成金も作っています。
 
普段は、県外の方向けのお話しが多いですが、実は広島県内の企業さんにもしっかりサポートしております!

世間では、「釣った魚にエサはあげない」という言葉がありますが、広島県では地元を支えている企業を長く手厚くサポートをしているんだなぁと、県庁3年目にして思いました。

ということで、県外の企業さまも広島県で工場やオフィスの設置を検討してくださいますと、うれしいです!

この記事は 広島県 県内投資促進課 やすとも が書きました。
オフィスや開発拠点の地方移転に関するお問い合わせはこちらから
企業のための広島県ガイド | クルクル.広島 (kurukuru.hiroshima.jp)


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