なんで?すごい企業ばかり集まってくる瀬戸内の島で改装前・改装中・改装後を見学
瀬戸内に浮かぶザリガニの形をした島・江田島(えたじま)は、広島県の企業誘致担当としては、お好み焼きの鉄板ぐらいアツアツな場所です。
パンデミックの最中に、3か月で3社が東京から移転を決めた、今、最も勢いのある島なのです。それぞれ個性豊かな3社のオフィスに潜入してきました。
憧れの島です
江田島は、広島市と呉市の2つの都市部からアクセスしやすい場所にある、瀬戸内で4番目に大きな島です。
広島市から公共交通機関で行くと、高速フェリーで30分。
呉市から橋を渡ってドライブするルートもあります。
週末レジャーはもちろん、余裕で平日通勤できます。
都市部から近い場所なのに、スナメリやカブトガニといった珍しい野生生物にも会えます。
歴史と文化と産業と絶景とみかんと牡蠣とコンビニ、人生で必要なものがほぼ全部揃っています。
職業上、広島県内の経営者とお話をする機会がありますが、まあ江田島好きの多いこと!
アメリカンドリームじゃないですが、ヒロシマンドリームは、成功したらクルーザーを買って、江田島に別荘を建てる、これじゃないかと思いますね。
改装前・改装中・改装後
繰り返しになりますが、2020年秋から3か月で3社が東京から江田島への進出を決め、広島県内はザワついています。
地元メディアだけではなく、テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」、CNBCアジア「Channel JAPAN」、NHK-BS「いいいじゅー!!」など県外メディアからも取材を受けました。
これってやっぱりすごいことなんだ!と実感しています。
島に上陸したのは、アドネットワーク業界で高い技術力を誇るバレットグループ、Z世代の若社長率いるジーンリーフ、日本を代表するWeb制作会社シフトブレインです。
2022年3月初旬、バレットグループは改装後、ジーンリーフは改装中、シフトブレインは改装前というグラデーション豊かなオフィス見学に行ってきました。
◼️バレットグループの絶景ラボ
「COCODEMO江田島ラボ」は、システムの開発拠点です。
駅チカならぬ、港チカ物件で、フェリーが近づくのを目視してから出発してもばっちり間に合う好立地。
すでに稼働中の拠点では、本業とは別に子ども向けプログラミング教室も開催し、地元との関係が深まっています。
エンジニアの川森さんからは、「島の暮らしに直結する新サービスも考えたい」と、うれしいコメントが飛び出しております。
◼️ジーンリーフのあつ森オフィス
ジーンリーフは、会社を丸ごと江田島に移転しました。
創業したて、社長も社員も20代ばかりの若々しいスタートアップですが、早くも黒字化を達成!
ただものではありません。すごすぎます。
オフィス用に借りた古民家は、スケルトンにして改装中でした。
がらーんとしてますが、社長の安西さんいわく、業績に応じて、オフィスを充実させるんだそうです。
リアルあつ森です。
「完璧を求めすぎない日本の美的感覚を重視したオフィス」という安西さんの表現は、たしかに耳に心地よいのですが、冬までに急成長を遂げてほしいです。
◼️シフトブレインの未知数オフィス
保育園だった建物をオフィスに選びました。
これからコンセプトを決めて改装しようという段階です。
卒園生や近くの小学校に通う子どもたちには、ワクワクしかないと断言します。
業界から転職した県庁職員は知っています。シフトブレインは、Web制作業界のエルメスだということを。スーパー職人集団なんです。
拠点として、南青山とアムステルダムに続き、彼らが選んだのが広島県です。江田島です。
興奮のあまり、鼻血が出そうです。
エンジニアの佐藤さんは、自分の会社が拠点を置くことに対して「どんなことを期待します?」と広島県民の私に聞いてくれますが、答えは決まっています。
この島を、もっと世界の中心にしてください!!!
物件について重要なお知らせ
ここまで読んで、江田島いいな〜と思った企業のみなさんに重要なお知らせがあります。
オフィスに使える物件には限りがあります。
バレットグループが入居するビルは島内でとても希少です。
ジーンリーフが選んだような古民家、これは結構ありますが、移住希望者も競合になるため、条件の良い物件からなくなります。
シフトブレインの旧保育園や廃校跡地は、住民の皆さんの思い出が詰まった場所のため、初めて事業用に使用するとなると時間がかかります。
つまり、物件はなくはないけど、探すのがたいへん。もし見つかったら運命だと思ってください。
移転を検討する企業向けに短期滞在をサポートする制度「ちょっと広島県」を活用して、物件探しをしてみるのもいいかもしれません。
滞在コストを軽減するだけではなくて、地元キーパーソンとの出会いが待っています。
e田島になるんじゃないか
3社ともデジタル系の仕事ですが、うまい具合に棲み分けられていて、江田島勤務となったみなさんは、それぞれ得意分野の違う同級生のような関係に見えます。
3社のみなさんが集合したトークの様子はこちらで紹介しています。
この雰囲気、伝わりますかね ↓↓↓
地元の方や行政も移住者への理解が深く、感動するほど良好な関係が築けています。
3社の他に、eスポーツ関係の拠点もできそうだと、小耳に挟みました。
新しい産業と、地元のリソースがかけ合わさったら、どんな面白いことが起きるんでしょう。
しばらく私のアンテナはe田島の方向にめいっぱい伸ばしておきます。
広島県民が愛してやまない宝物のような島なので、これからもお互いに良い影響を与えそうな企業を誘致していきたいと思います。島のみなさんの誇りにつながりますように。